遠征A1~A3の資源効率を数値化してみた【比較検証】
なんか任務が追加されてますね...。
この兵站強化任務(ID:A1)以外にも、これらをクリアするともう2つ、海峡警備行動(A2)と長距離対潜警戒(A3)という任務が出てくるらしい。
南西諸島海域の方にも任務が追加されてましたね。
艦これwikiの遠征のページが参考になります。
効率の検証に使う値f
wikiのデータを元に、資源の効率を検証したいところです。
今回は、次のような, 効率「f」で、資源の効率を評価したいと思います。
f(n, d, b)=(2n + 1.5d + 3b) ÷ 時間[hour]
なぜこのfが効率を表すのか
燃料, 弾薬, ボーキそれぞれ1個あたりの値段を 2円, 1.5円, 3円としたと思ってください。
何かしら遠征に出した時、その遠征によって稼げる資源量は、金額にすると2n + 1.5d + 3b [円]になるのはよろしいでしょうか。
この金額を遠征時間で割れば、その遠征が 1時間あたりに稼げる金額が出ます。
これが効率fであり、遠征の価値(= 1時間あたりの稼ぐ金額)を表します。
(ただし以下では、燃料・弾薬の消費量も考慮に入れることにします。
細かいことは脚注に書くので、適宜参照してください。)
他の遠征の例は?
例えば海上護衛は、報酬が燃料200、弾薬200、ボーキ20、艦隊消費が燃料33なので*2、 f = (2*(200-33) + 1.5*200 + 3*20) / 1.5 = 463
ちなみに海上護衛(4隻キラ付)はf=647、海上護衛(5隻キラ付)はf=672、海上護衛(6隻キラ付)はf=671です。*3
タンカー護衛は、f = 2*(350-33) / 4 = 159
ボーキ輸送は、f = (-2*28 + 3*250) / 5 = 139
東京急行は*4、 f = (-2*80 + 1.5*(475-100)) / 2.75 = 146
(タンカー護衛・ボーキ輸送・東京急行あたりのfが近くなるように設定すれば良いでしょう。)*5
今回の遠征のf(効率)は?
いよいよwikiのデータを元に、新しく入った遠征のfの値を求めてみましょう。*6
A1*7:f = (2*(45-20) + 1.5*45) / 0.42 = 279
A2(大成功なし):f = (2*(70-25) + 1.5*(40-10) + 3*10) / 0.92 = 201
A2(大成功確定):f = (2*(105-25) + 1.5*(60-10) + 3*15) / 0.92 = 304
A3*8:f = (2*(120-45) -1.5*25 + 3*60) / 2.25 = 130
各遠征のf(効率)比較
今回の遠征の考察
A1(兵站強化任務)について。
長距離演習がf=188(バケツ考慮*12でf=388)、警備任務がf=191、防空射撃がf=280ですから、兵站強化任務のf=279は、平均的な遠征と比べれば、かなり効率が良い任務です。
ただし、手に入る資源は燃料・弾薬で、海上護衛や北方鼠と立ち位置がかぶります。fの値は、海上護衛のf=463(5隻キラ付ならf=672)、北方鼠輸送のf=455には及ばないので、資源獲得のためにあえてA1を使う利点はほとんどありません(本来は遠征時間が短いほどfの値が大きくなるにもかかわらずA1のほうがfが小さい)。
唯一使う機会があるのは、遠征を10回達成する任務のために何回も遠征を回したい時に長距離演習と並行して回すか、30分以内に帰ってきてほしい事情があって遠征に出したい時に長距離演習と一緒に出すことぐらいですね。
A2(海峡警備行動)について。
まずは大成功しないと仮定した場合。バケツも考慮すればf=310程度。
バケツを必要としないなら海上護衛や北方鼠で事足りますし、バケツを考慮するなら長距離演習のほうがましです。ただ、対潜警戒任務*13(バケツ考慮でf=167)よりはfの値が高いので、バケツがたくさん必要な時に、長距離演習と一緒にA2を回すことは考えられます。
次に、大成功確定で計算した場合ですが、バケツを考慮しない場合はf=288と海上護衛や北方鼠の影に隠れてしまうものの、バケツ需要がある場合はf=505となり、キラ付5隻の海上護衛に次ぐ2位の効率となりました(!)。
バケツ遠征として名高い長距離演習よりも効率が良いので、大成功確定条件が判明したら、バケツ需要がある提督はデイリーで回すべき遠征です。
A3(長時間対潜警戒)について。
バケツを考慮すればf=174程度。これも上記と同様、日常的に回す必要はないでしょう。
バケツを考慮したfの計算式の分子部分を見てみると、2*(120-45) -1.5*25 + 3*60 + 200*0.5 となっており、一番寄与が大きいのはボーキの180です(次いで燃料、バケツ)。
しかしボーキを稼ぐためにこの遠征は回さないでしょう。燃料やバケツを稼ぐとしても効率が悪いですし、この3つを同時に稼げることを考慮しても回す利点はないでしょう。A3は一度達成したら二度と回さない遠征になりそうです。
まとめ
以上まとめると
・バケツの需要が少しでもある場合、A2は大成功確定条件の下でなら回す価値がある(長距離演習よりもおすすめ)*14
・それ以外は日常的に回す価値はほとんどない。
(回す価値でいうと、A2(大成功確定)>>A2(大成功なし)≧A1>A3)
ということですね。以上検証でした。
*1:評価関数fの係数を、なぜこのように設定したかですが、(同じ時間の遠征で比較した時に)遠征で獲得できる量が少ないほど係数が大きくなるようにしています。基本的には、同じ時間で獲得できる資源量の逆数を目安にしています(ただし若干弾薬を重視し弾薬の係数は大きめに設定)。また、鋼材は自分は余っているのでいらないから無視します。
*2:示したように、遠征艦隊の燃料・弾薬の消費量も考慮。以下同様
*3:キラ付時の消費資源は、一回のキラ付で遠征4回分として計算
*4:50%の確率で大成功をすることを考慮し、弾薬の量を1.25倍にしている
*5:遠征時間の短いものほどfの値が効率が良いことが多いです。東京急行は同じ遠征時間のものと比べると実はそこまで効率が良い遠征とは言えません。鼠輸送のf=191よりも下回ります。タンカー護衛・ボーキ輸送・鼠輸送の3つのfの値を近くしようと思えば、弾薬の係数が大きすぎる気もしてくるかもしれません。(f=(2d+1d+3.5b) ÷ hour ぐらいにしたほうがいいと思うかもしれません。ただ、弾薬はイベントで不足しがちで、またマップの周回で手に入りづらく、また、寝ている間に弾薬をたくさん確保できる遠征が東京急行ぐらいで実質効率が悪いので、弾薬の係数は大きめにしたほうが良いと思います。
*6:遠征時間が長い場合は、遠征艦隊が消費する資源は無視しても良いのですが、今回は遠征時間が短いので無視するべきではありません。ただし消費量がよくわからないので、一旦適当な値で計算し、後日修正します。
*7:燃料を20消費すると仮定
*8:燃料を45, 弾薬を25消費すると仮定
*9:表内ではfの定義を変えて、バケツも考慮して計算しています
*10:よく使われる遠征のうち、5h以内のものをまとめました。6h以上の遠征は睡眠時に使われることが多いですが、その場合は効率fではなく、tで割る前の値で比較すれば十分なので、表には載せていません。
*11:北方鼠輸送などは、ドラム缶を積むことで大成功になるぶんに関しては計算に入れています。
*12:バケツは1時間で1個手に入る時fの値が200増加するように設定した場合。長距離演習は30分で50%の確率で手に入る。
*13:対潜警戒任務は以前からある任務で、長距離演習の下位互換だが、バケツが必要な時に長距離演習と並行して回すことがあるという認識の任務。